鎌倉日和のお散歩ブログ
鎌倉日和【人生の経営戦略】
当社では毎週ミーティングの時に、1週間の間に読んだ本を社員同士でレビューしています。
今回私が読んだ本「人生の経営戦略」がとても面白かったので、その一部を紹介します。
著者の山口周さんは、個人の人生も会社の経営と同じように、戦略的に考えなくてはいけないと言っていて、人生は『ウェルビーイングの状態』を長く継続させることが大切と書いています。
企業経営ではパフォーマンスを上げるために、自社が抱えている資源を最適に配分することが重要と言われています。
個人の人生においても、人生をウェルビーイングの状態を継続にするためには、いかに時間という資本を最適に配分するかということが重要なんだそうです。
人が構築する3つの資本
①人的資本
人的資本には次の2つの資本があります
【A】仕事の資本→スキル・知識・経験
【B】人生を豊かにする資本→趣味、芸術など
②社会資本
他人からの信用、人脈、友人、家族関係
③金融資本
現金、株式、不動産など
上のように、人はまず、自分自身を磨いてブラッシュアップしたり、趣味などに興じたりします。
そして、仕事や人間関係を通して、信頼され、友達を作り、家族を育み
時間をかけて資産を築いていきます。
そこで、ウェルビーイングな状態を実現し、継続するためには次の3つの鍵があると言われています。
①自己効力感
自分が成長できているという実感
誰かの役に立っているという実感
②社会的なつながり
職場や取引先から信用されているという実感
友人や家族と親和的な関係を築けているという実感
③経済的安定性
どんなことがあっても通常レベルの生活を維持していける
人が本当にウェルビーイングの状態になるためにはこの①自己肯定感と②社会的なつながり③経済的安定性の全部が必要となります。
なので、「お金さえあれば幸せになれる」ということではなくて、「自分自身が人の役に立っている」とか「人から信頼されている」「他者と良好な関係を構築できている」という気持ちがなければ、決してウェルビーイングの状態にあるとは言えないのです。
この本を読んでみて、まさにその通り!だと思いました。
自分はまだまだ未熟ではありますが、特に①の自己効力感や②の社会とのつながりという面で、仕事を通してこういう状態になれるように精進したいと考えています。

