鎌倉日和【謹賀新年②】台峯の稲荷神社

今日、1月3日から仕事始めでした。北鎌倉の物件を見たいというお客様をご案内した後、少しハイキング気分で台峯の稲荷神社に行ってきました。
この稲荷神社から、事務所のある梶原につながっていて、稲荷神社から事務所までは１３分ほどで行き来できます。地元の知る人ぞ知る穴場ハイキングコース？なのです。

下の写真は稲荷神社の入り口です。
　
お正月という事で、しめ縄飾りがありました。この階段を上がっていくと神社があります。

階段の途中に石碑があります。
地元の俳人：小野田泉里（１８７３～１９５９）の句碑だそうです。
石には『露ふん亭　行くや鎮守の　朝詣　漱石庵主人』と書かれています。
　
この辺りには、小野田さんというお宅が多いので、きっとその一族の方なんでしょう。この台という地域はもともと横須賀にある海軍の将校さんが住んでいたといわれています。今でも地元の方々は『海軍通り』と呼ぶ道が近くにあります。
この小野田泉里の３１歳のときに日露戦争（１９０４～１９０５年）がおこっています。
あくまでも想像ですが、句碑にある、『露ふん亭』というのは『露踏んで』・・という意味もあったのではないかと思います。

また、この句碑の反対側には小さな置物があります。
よく見ないと見落としてしまいそうな置物なのですが、よく見ると、猿が烏帽子をかぶって何やら担いでいるようにも見えます。
高村光雲の三番叟という作品に似ていますが、顔の向きなどが微妙に違うみたいです。。。だれが何のために置いたのでしょうか？
『三番叟』だとすれば、五穀豊穣を寿ぐもの、豊作祈願の意図をもって置かれたのではないかと思いますが。

新年早々、あれやこれやと歴史に思いを馳せながらさらに先に進むと、稲荷神社があり、その場所からの眺めは最高です！
　

そして、この神社の脇の階段を上がって道なりに行くと、梶原のフレンチレストラン：プランデルブに出ます。