鎌倉日和のお散歩ブログ
鎌倉日和【米国不動産動向】
先週、アメリカで9月の『住宅着工件数』が発表されました。
結果として、9月の住宅着工件数は市場コンセンサスを下回ったものの、前月から比べて増加となりました。
その内訳は・・・
集合住宅→前月比14.7%減少(前年同期比17.4%減少)
一戸建て→前月比8.5%上昇(前年同期比22.3%の増加)となっています。
このマクロのデータから見えてくるのは、集合住宅から、より広い戸建住宅への住み替えが起こっているという事であり、集合住宅のマイナス分を一戸建て住宅のプラスがカバーして住宅販売全体を押し上げている。ということです。
そして、さらに在庫件数を見てみると、、
前月比1.3%減少、前年同期比では19.2%の減少となっています。
この減少傾向はすでに16カ月連続となており、需給が極めてタイトであることを表しています。
住宅販売が好調でしかも在庫が減少するとなると、、次に起こるのは価格上昇ということになりますが、実際にデータを見ると、、、
9月の中古住宅価格は前年同月比で14.8%上昇してきています。
つまり、在庫が少なくなってきている中で、価格が上昇傾向にあり、市場から手ごろな物件が無くなってきているという状況になってきています。コロナ禍の中でも全米全体では住宅は活発に動いているということが分かりますね。
ただし、NYでの不動産価格は大きく下がっていることから、地方部での不動産販売が活発化しているということになります。
テレワークの定着化によりライフスタイルが変化しているという理由によることが大きいと思います。
もちろん、このような住宅販売特に戸建販売の増加については、"住宅ローン金利が歴史的低水準にある"ということも言えますが、やはり、繰り返しになりますが、テレワークの定着化によりライフスタイルが変化しているという事実が大きく影響しているといえます。
鎌倉でもまさに、アメリカで起きていることと同じことが起こっていると実感しています。
テレワークの定着化によりライフスタイルが変化しているというのは、アメリカに限らず、日本でも同じです。
よく、アメリカで起きていることは、いずれ日本でも起こるといわれますが、もしそうだとすると、いずれ日本でも地方部での不動産価格の上昇ということになってくるのではないでしょうか。すでに、湘南地区も賃貸、売買ともに物件数が少なくなってきています。
私がこのブログでこういうことを書いているのは、決して購入を急がせているわけではありません。
ただ、自分自身の資産を守るうえで、世の中の動向をマクロでとらえて、的確に正しく対応することは、とても大切なことだと思います。