鎌倉日和のお散歩ブログ
2017/09/26
鎌倉日和【坂の上の雲】
鎌倉市の台に、通称『海軍通り』という道路があります。台の山の尾根道を一直線に走る道なのですが、、なぜ『海軍通り』と呼ばれているかというと、明治時代に横須賀の海軍の軍人さんたちが住んでいたからなのだそうです。この海軍通りの両脇には、当時の将校さんの邸宅が並んでいたのですね。
明治の海軍というと、やはり、日露戦争で日本艦隊がバルチック艦隊を撃滅した戦いを連想します。
下の写真は、日露戦争終結に当たって書かれた『連合艦隊解散の辞』です。
この解散の辞の最後の部分が特に有名で、いつの時代のどんな人にも当てはまる、重要な教訓として今も語り継がれています。
<原文>
神明ハ唯平素ノ鍛錬ニ力メ戰ハヅシテ既ニ勝テル者ニ勝利ノ榮冠ヲ授クルト同時ニ、一勝ニ滿足シ治平ニ安ンズル者ヨリ直ニ之ヲ褫フ。
古人曰ク勝ツテ兜ノ緒ヲ締メヨト。
<現代語訳>
神は平素ひたすら鍛練に努め、戦う前に既に戦勝を約束された者に勝利の栄冠を授けると同時に、一勝に満足し太平に安閑としている者からは、ただちにその栄冠を取り上げてしまうであろう。
昔のことわざにも教えている「勝って、兜の緒を締めよ」と。