鎌倉日和のお散歩ブログ
鎌倉日和【坂の上の雲】

NHKのスペシャルドラマ『坂の上の雲』が再放送されていましたが、昨日(3月9日)が最終回でした。
1905年5月27日から28日にかけて日本がロシアのバルチック艦隊を破った後、同年の12月21日に連合艦隊の解散式が行われました。
最終回ではその解散式で東郷平八郎が『連合艦隊解散の辞』を読み上げるシーンがあったのですが、この解散の辞が素晴らしく、軍人だけでなく人生の教訓として誰にでも当てはまる内容になっているのです。そしてこの解散の辞を起草したのが、「坂の上の雲」の主役である秋山真之によるものだと言われています。
秋山真之は伊予松山の出身で、同級生の正岡子規と一緒に東京に出てきて学校に通っていたそうです。秋山真之は事情があって、海軍の軍人を目指し、正岡子規は初志貫徹、俳人になります。
友人に正岡子規がいたという事で、軍人の秋山真之も非常に文才があったようです。
日本海海戦が始まるにあたって、秋山真之は有名な「本日、天気晴朗にして波高し」という句を読みましたが、これは、視界がよくて訓練を積んできた日本海軍にとって非常に有利な状況であることを短い句で表現したとして、後世に語り継がれています。
話は「連合艦隊解散の辞」に戻りますが・・私は特に、私は次の部分に深く共感を覚えます。
<原文>
神明ハ唯平素ノ鍛錬ニ力メ戰ハヅシテ既ニ勝テル者ニ勝利ノ榮冠ヲ授クルト同時ニ、一勝ニ滿足シ治平ニ安ンズル者ヨリ直ニ之ヲ褫フ。
古人曰ク勝ツテ兜ノ緒ヲ締メヨト。
<現代語訳>
神は平素ひたすら鍛練に努め、戦う前に既に戦勝を約束された者に勝利の栄冠を授けると同時に、一勝に満足し太平に安閑としている者からは、ただちにその栄冠を取り上げてしまうであろう。
昔のことわざにも教えている「勝って、兜の緒を締めよ」と。
下の写真は、日露戦争終結に当たって書かれた『連合艦隊解散の辞』です。
日露戦争には勝利したものの、結果として賠償金を得られず、日本は経済面で恐慌状態に陥ります。ただ、当時のヨーロッパ諸国の植民地政策に対して日本がしっかりと軍事力を示すことができたという事はとても効果的だったのだと思います。