鎌倉日和【経済のゆくえ_日銀の判断】

先週は、日銀から1月中に利上げ可能性がある（？）という内容の演出が相次ぎました。

先月までは日銀は１月の利上げに消極的でした。
①春闘における賃上げの状況
②トランプ新政権の政策についての判断基準
この２つの状況を踏まえたうえで利上げするかどうかを決定するという内容だったかと思いますが、植田日銀総裁が１月１５日に、氷見野副総裁の発言に続き「来週の金融政策決定会合で利上げを行うかどうか議論し、判断したい」と発言、日銀の正副総裁が決定会合直前に利上げの可能性を示唆しました。

さらにこの動きに合わせた観測報道が出たことで、市場の見通しは完全に利上げに傾きました。ここまで利上げに対する市場の期待が高まったことを考えると、むしろ利上げを見送った方が混乱が大きくなる可能性が高まっているといえます。

今後はその利上げのペースがどのようになるかという事が注目されますね。

市場にインパクトを与えず利上げペースを緩やかにすれば、円安が進む可能性もあり、、、なかなか、日銀のハンドリングが難しい局面を迎えます。