鎌倉日和のお散歩ブログ
鎌倉日和【経済のゆくえ_6月】
21日の外国為替市場で円が対ドルで下落し、一時1ドル=136円台前半を付けました。この136円台というのは1998年10月以来、約24年ぶりのことだそうです。日米金利差の拡大によって円売りが続いています。
テレビを見ていても最近では『円安によって生活はどうなる?』という内容の番組が急激に増えてきたように思います。
原油価格も高止まりが続いていて、この先、原油価格が下がる気配はあまり感じません。まさに、円安や資源高で我々の生活はどうなるの?という感じですね。
ただ、『円安で物価が上がって生活費が嵩む』というレベルよりももっと大変な景気後退の足音が聞こえきたように思います
■アメリカの住宅着工件数
一戸建ても集合住宅も前月比で大幅に減少しています。前月比で減少しているからといって、すぐに景気減速と判断するのは早計だと思いますが、インフレが進み資材価格が上昇していること、さらには、建設用地や労働力の確保が難しい状況、これらに加え、住宅ローン金利の上昇も追い打ちをかけていると考えられ、アメリカの住宅市場がクールダウンすることになるのか、今後の住宅関連指標に大いに注目すべきかと思います。
■景気減退のリスク
今、FRBは『需要を減退させることによってインフレを抑制させる』という異例の利上げであり、それは、株や不動産といった資産価格の水準をもっと下げる調整をも許容したといえるのではないでしょうか。
バイデンさんが次の選挙に勝つためには何が何でも(景気がどうなっても)とにかくインフレを抑え込む!という戦略なのかなと感じます。
世界を見渡してもイギリス、スイス、ブラジル、台湾、香港と利上げラッシュでグローバルなリセッション懸念が台頭してきています。
日本だけが唯一利上げをしませんでしたが、世界経済の中でもしもリセッションが起きたら、日本も大きな影響があるはず。
とにかく、自分の資産はしっかりと守るという覚悟が必要になってきますね。