鎌倉日和のお散歩ブログ
鎌倉日和【経済のゆくえ_0216】
コロナ対策が奏功して、先進国は経済が上向きになった2021年でしたが、2022年になって急に様々なネガティブ要因が現れてきました。
■ロシア・ウクライナ情勢
ロシア・ウクライナ情勢が緊迫の度合いを増しマーケットのリスク要因となっています。先週の後半には、主要国のウクライナ大使館が職員に対して退避勧告を相次いで出したり、日本大使館も現地駐在員の退避勧告を出したりして緊迫感が増してきました。
そんな中、先週末には米露高官と首脳による会談が相次ぎましたが、話し合いは平行線で落ち着きません。
ここまで緊迫感が増してくると『地政学リスク』がマーケットに大きく影響を与えそうな感じがします。
■金利の動向
主要各国が金融緩和という長いトンネルから、一気に出口に向かって走り出している今、日銀は14日の臨時の国債買いオペ実施を宣言し、金融緩和というトンネルの中で一人足踏みをしています。
この日銀の金利上昇を封じ込めるスタンスでは日米金利差拡大は避けられず、目先は円安圧力が強まることが想定されます。
円安が日本にもたらす効果の1つにインフレがあります。
すでに、資源価格高騰が続いている中での円安は、輸入に頼らざるをえない日本にインフレをもたらすことは間違いありません。
これまで、アメリカのインフレの行方を気にしていましたが、いよいよ日本でもインフレ圧力が強まる可能性が高まりそうです。
先週のNYマーケットは戦争懸念にシフトしたことでさらにリスクオフに傾き、株価急落、原油急騰、ゴールド急騰、円買い、ドル買いで反応しました。そして、利上げ加速懸念で上昇していた金利は、一転して急落、先週末は米国市場の投資家は慌ててリスクを落とすしかないという行動に走りましたが、これから果たしてどうなりますか。。。
2022年はなかなか難しい判断を迫られる局面が続きそうですね。