鎌倉日和のお散歩ブログ

鎌倉日和【経済のゆくえ_ジャクソンホール会議2024②】

鎌倉日和【経済のゆくえ_ジャクソンホール会議2024②】

ジャクソンホール会議でFRB議長が講演を行い、『政策を調整すべき時が来た』と利下げを明言しました。

パウエル議長は、労働市場が軟化していることを認め、強い労働市場の為には出来ることは全てやるという姿勢を示し、政策の軸足をインフレから雇用に移すことを明確にしました。

しかし、もはやこのパウエル議長の発言を聞くまでもなく『利下げ』は確定事項であり、市場の関心は利下げ幅に移行しています。
パウエル議長がジャクソンホールで、次回の利下げ幅について明言するはずもなく、利下げサイクルに入ることのみを示唆しました。

自ずと、来月発表の8月雇用統計への注目度が高まり、結果次第では金融市場への影響は大きくなりそうです。パウエル議長の、出来ることは全てやるという発言には、失業率上昇など雇用統計の結果次第では0.5%の積極利下げがあり得ることを示していると思われ、その場合、株式市場が冷静さを保てるのかは注目ですね。

市場には利下げサイクル入りは、リスク資産にポジティブであり、経済はソフトランディングが達成されるとの期待も感じられますが、過去には、利上げサイクルから利下げに転じた後に景気後退入りしてハードランディングとなったケースも多くあります。

①2001年1月の最初の利下げ後にITバブル崩壊
②2007年9月の最初の
利下げ後に世界金融危機

・・・そして今回
2024年9月に最初の利
下げ後はどうなるでしょうか?

どうでもいい話ですが、このジャクソンホール会議に日銀総裁は欠席。ジャクソンホール会議中に、植田総裁が国会で金融市場の動向について話をするために、国会から呼ばれたからなのか、そもそも、欠席予定だったのか・・・。

いったん暴落した株式市場も落ち着いてきたので、いまさら日銀総裁が国会で話すことより、ジャクソンホール会議で各国の中銀総裁と意見交換するほうがよほど重要だと思います。

各国が利下げに傾く中、一国だけ利上げに踏み出した日銀の植田総裁のコミュニケーションに注目していただけに残念です。

お問い合わせ・ご相談はお気軽にどうぞ 0467-38-8680 営業時間 8:00AM ~ 9:00PM / 年中無休
ご希望をお聞きします。未公開物件など、オススメ物件をメールでお知らせ。