鎌倉日和のお散歩ブログ
鎌倉日和【経済のゆくえ_株価暴落】
日経新聞では『日本株市場から資金が逃げている』という記事が出て、5日の日経平均の終値は前週末比4451円28銭(12.4%)安の3万1458円42銭でした。
この株安の背景には
アメリカ経済の先行き懸念
①失業率の悪化(失業者急増+4か月連続悪化)
②金利 大幅利下げ・連続利下げの観測
があるといわれています。
①失業率
もしも、今回の指標が大幅な失業率悪化の入り口ということなら、大幅利下げや連続利下げが現実のものとなります。
ただ、失業率悪化の原因については、ハリケーン(7/8)の一時的な影響なのか?自動車工場の閉鎖?テック企業のリストラ?・・・まだ明確な答えはないようです。
単月の数字だけで、安直に景気後退と結びつけるのは早計で、やはり丁寧にデータを追っていくしかないように思います。
②金利
以上のように失業率によって金利に大きな影響が出ることは間違いないのですが、一方で今回の日経平均株価を動かし(売っ)ているのは海外投資家で、彼らは日銀が利上げサイクルに入れば日本株を売ってきます。
ただ、先週日銀が利上げを発表しましたが、この利上げサイクルはどこまで続くのでしょうか?
今回の株価暴落で銀行株も暴落していたようです。
本来、金利が上がると収益環境が改善する銀行の株が下がったということは、市場は日銀が描いているほどの利上げはできないと考えているという表れなのではないでしょうか。
いずれにしても、株の乱高下に一喜一憂したり、右往左往せずに、しっかりと経済データを読み解いていく姿勢が必要なのかと思います。
不動産売買も同じで、不動産価格が上がるか下がるかという目先の数字だけに捉われずに、冷静に経済・社会環境と自分自身のライフサイクルを見極めていく姿勢が大切ですね。