鎌倉日和のお散歩ブログ
鎌倉日和【経済のゆくえ_0404】
■米住宅ローン金利急上昇
Freddie Mac(連邦住宅金融抵当公庫)が発表した30年住宅ローン金利が4.67%(3月31日終了週の平均)と2018年12月以来の高水準をつけました。昨年1月に過去最低の2.65%の金利をつけていたことからすると、1年3か月でこんなに利上げしたのかと驚くばかりです。
前回発表の4.42%からも大幅に上昇していますし、年初来の上昇幅は1.5%を超えていて、直近3カ月の上昇幅では35年ぶりの大きさだそうです。
とにかく、とんでもないスピードで上昇していることがわかります。
住宅ローンの返済総額で考えてみると、
30万ドルの住宅を購入し、住宅ローンを組んだ場合
昨年1月 2.65% 30年ローンの総返済額は 434,880ドル
今年 4.67% 30年ローンの総返済額は 558,000ドル
ちなみに、住宅ローンの返済額で比較してみると
3000万円を30年間の住宅ローンを組む場合
2.65% → 120,889円
4.67% → 155,050円
差額 → 34,161円
たとえば、3000万円のローンを組んだ場合、1か月に34,1616円も返済額が上がってしまう、ということなのですね。
このようなドラスティックな変化がたった1年で起こっているというのはすごいです。
加えて、アメリカでは住宅価格の高止まりという状況があります。
MBA調査による住宅ローン申請件数によると、住宅ローン申請件数は前週に比べ6.8%減少しています。借り換えは前週から15%減少し前年比では60%減少しているとのこと。
この住宅ローン申請の減少の原因は、言うまでもなく住宅価格高騰に加えて、急速な住宅ローン金利の上昇です。
米国の住宅市場は規模が大きく景気にも大きな影響を与えますので、今後の動向が気になります。